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先化4年目を振り返る

こんにちは。

 

遂に大学生活の様子を記録したブログも最終回を迎えることとなりました。感慨深い

 

大学4年次編ということで、ご存知の方も多いかと思いますが基本授業は受講せず、人それぞれの学部ラスト1年間を過ごすことになるのがこの学年。ザックリとどういう生活パターンがあるのか、そして私は何をしていたのか(どういう1年だったのか)を記して当シリーズ完結とさせていただきます。

 

1,2,3年の記事はこちらから↓

逆評定気味に、先化1年目を振り返る - でぇがく落書き

逆評定気味に、先化2年目を振り返る - でぇがく落書き

逆評定気味に、先化3年目を振り返る - でぇがく落書き

 

もくじ

 

1年間の基本的な流れ

大学3年生が終わる時に、

 

124単位以上取得していること。

・各条件(般教20単位、英語8単位、必修等)を満たしていること。

 

これらの条件を満たしていると、4年生が始まる前に「研究室配属」というイベントが発生する。そして4年次のあいだ、配属された研究室で卒業論文(6単位)に着手できるようになる。

 

その後1年頑張って、無事卒業論文を出せば、卒業が確定する。というのが最低限やらなければならないこと

当然これに加えて、4年コースの人間は各自で就活or大学院入試に取り組む。当たり前ですね (6年生コースにも一応院試的な面接がある筈だけど…落ちない)

 

配属された研究室によってキャンパスライフが異なる上に、各自それぞれの進路を掴み取る必要がある。十人十色の学部4年生活になりやすいわけだ。

 

0.GPAバトル(研究室配属)

3年次の2月末〜3月初めに発生。志望する研究室を提出し、配属先が決定する。なお各研究室には定員が設けられているため、人数過多の場合はGPAの高い人間から所属が決定する。このため、成績が芳しくない場合は志望先へ入れないことがある。これ1年の時に知りたかった話で、何なら「GPAは東工大院試だけ使うもんだよー」などという話を鵜呑みにしてしまっていた。やらかした…

 

所属する(配属される)研究室によって何から何まで違う。例えば

・研究内容(当然)

・関わる先輩や指導教官、そして同期のメンバー

・登校時間&下校時間

・週何回登校なのか

・イベントの数

・院試休み(院試前に勉強期間として休める)の有無

などなど。

 

これはアドバイスですが、研究内容で選ぶのも大事だけれど1番重要なのは環境の調査人間関係で悩んだり、あまりの拘束時間に参ったりすると研究どころではなくなる。自分がコレで途中不登校になった(後述)。これは研究室が悪いのではなく、相性の問題。自分に合う場所を見つけておこう。

 

ネットの海を面前に、研究室名を挙げてココはこう!などとやる訳にはいかないので、研究室選びをする上でのアドバイスを残す。

 

全体的な傾向として、無機系研究室はコアタイム(学校に居なければならない時間)が緩く、有機系はキツい。

→雑な言い方をすると無機系はホワイトで有機系はブラック。これは拘束時間ベースの話で、当然例外もある。3年の実験も有機実験の方が長かったよね、そういうこと。

 

・必ず研究室見学をしておく

→気になるところは見学して、複数の所属メンバーに話を聞いてみよう。見学することで、「登校率&コアタイムの長さ」「院試休みの有無」「メンバー間の仲の良さ(将来の先輩になるので)」「博士課程の人間や、助教や講師の人柄」「教授の人柄」「全体的な雰囲気」などが掴めれば◎

裏技として、見学した研究室で他研のクチコミを聞くのがオススメ。客観的な意見は大事。(他研のクチコミのみで志望を決めてはいけないが)

「あそこちゃんと研究してるかようわからん」⇒ホワイトの可能性あり。ちゃんと研究できるかは怪しそう

「あそこの研究室はうるせえ」⇒フレンドリーな可能性あり。一方で人付き合い苦手な人にとっては危険信号

などなど。色々な人の話を聞いてみよう!知り合いの先輩がいると、ここで有利になる。

 

ここから自分の話。おそらく平均くらいのGPA(2.6くらい)を取っていたが、第一志望の研究室へ行くためにはGPAが足りなかった。第二志望の研究室へ配属されることとなる。ちょうどコロナに感染してた頃だったなあ

 

1.前期(〜8月)

ご丁寧に4/1から研究室スタート。気分は社会人だった。初めの1ヶ月は雑用を覚えること、雰囲気に慣れること、そして与えられた課題をこなすことに追われていた。

 

院試対策の話

前期は院試対策に追われてる人が多かった気がする。正直、自分も前期は「院試やべえなぁ」に脳のリソースを9割取られてた。院試対策の流れは

⓪研究室選び

⇒スタートライン。3年次までに決まってると楽だけど4年前期に決めても大丈夫。4,5,(6)月に説明会を開いてくれるので参加する。

⇒研究室見学へ。5月中にはアポを取り、出願までに訪問(これは遅い方) ここで院試過去問が貰えると嬉しい。

 

①英語の勉強(TOEIC,TOEFL)

⇒東大行くならTOEFL、それ以外はTOEICのイメージを持っておく

TOEICなら最低600点、TOEFL iBTなら70/120点目標。自分はTOEIC755/TOEFL60だった。

TOEICの勉強は単語帳を1冊抑えて問題集を1〜2冊やれば充分だと思う TOEFLは分からん(TOEFL用の単語帳1冊では勉強足らず)

 

3年次までに済ませておくとこれまた楽。また、受験は早めに済ませておくのが吉。結果開示まで2週間〜1ヶ月時間がかかるので、受けたはいいものの出願までに開示が間に合わないなんて事があれば悲惨なため。

 

②化学の勉強

⇒受験先によって必要な勉強の分野&深さが異なるけれど、(授業、実験、試験をこなしてきた)先化4年生なら6月からの勉強で間に合う。だから4.5月は英語だけやってればいい

 

進め方は

「過去問を軽く解く」(出来るかどうか位のチェック)

⇒「必要な勉強を見極めて実行」(あの授業のあの知識が必要そうなので資料内容を詰め込もう など)

⇒「過去問を解く」(ひたすら回す。過去問には解答がついてない事が多く、ここの解答の作成に殆どの時間を持ってかれる)

⇒「参考書などで類題」(時間が余れば)

 

これで多くをカバーできる。

当たり前だけど、教科書を1から読み直してる暇など無い。それは時間のある優等生がやるべき勉強方法で、B4の5,6月からやるべきものではない。どうせ終わりやしない。

 

自分の場合は有機化学と高分子化学のみ勉強すれば良かったので、4〜5時間 × 10日くらいの勉強で間に合った。これは精神衛生上良くないから、6月、いや5月から勉強出来ると良いんじゃないかなと。

 

研究室の話

6月頭から不登校になった。理由は前述したが、自分が社会に適合できていないのが主。社会人としてやっていける気がしない。不登校になってからは、毎日天井を眺めてぼんやりしてた。律儀に更新していた逆評定ブログも放置。当然勉強してたわけでもなく…

 

2.院試本番(8月末)

当初、東工大(8月中旬)と東大(8月末)を受ける予定だった。ところが、不登校になってからというものの元々欠落していた行動力が更に落ち、ギリギリ(オンライン〆切50秒前)で東大に出願するのみとなった。

ちなみに理科大は7月末?とか。

 

8月中旬から焦って勉強を開始。狂ったように過去問の解答を作成。有機化学に気を取られ高分子化学はほぼノーマークとなったまま試験前夜。過去問から判断して、『高分子化学2』の講義資料を抑えておけば何とかなりそうと判断し高分子の一夜漬けに走る。

 

そして試験当日。

・英語

⇒自分の受ける学科はTOEFLを必要としない代わりに、独自の英語試験があった。この為TOEFLのスコアが記念受験記録となっていた。ありがたい

試験はそつなくこなした記憶。英文記述が主だった

・化学

有機化学は対策した有機合成分野からあまり問われず、cyclohexane骨格の立体異性に関連した問が出題されるという珍事。頭が真っ白になったが、色々カキカキしてたら答えが出た。誘導が暖かすぎるおかげ。安堵。

一方、ベンゼントルエン誘導体の合成が導けず不合格を覚悟した。フリーデルクラフツのアシル化しか頭になかった。愚か。

高分子化学は一夜漬けの成果が活きた。一晩で100点中50点くらいは稼げた。

 

結果、手応えは有機75/100,高分子80/100程だった。70%取れればまず受かると思っていたが、例年と比べて易しい印象があったので、ボーダーライン上だと考えていた。2日目の面接次第といったところ。

 

・面接

やってる研究の説明、志望理由などが聞かれた。また、最近読んだ論文で面白かったのは?という不真面目生徒ブロッカーのような質問が飛んできた。焦りつつも、雑誌会で紹介した論文を挙げた。(苦笑)

ボコボコにされつつも日本語のやり取りは出来たので耐えたのでは?などと考えてた。

 

2週間後に合格通知を受け取った時は実感が湧かなかった。大学不登校の状態で受け取る大学院内定の通知はこの上ない不気味さを秘めていた。

 

3.後期(9月〜3月)

10月中旬に研究室復帰。周りからはめちゃくちゃ心配されている。先輩や同期が気を遣って話しかけてくれる。そんな最中、自分は全てから逃げようとするのみだった。本当に情けないし申し訳なかったなぁ

不登校状態と健常状態を行ったり来たりして後期が終了。お粗末な卒業論文を叩きつけ、無事ストレート卒業を勝ち取った。。。。

 

まとめ

・研究室選びは相性が大事

1年間の生活を委ねる事になるため熟考すべき。なお、研究室生活をスルーできる文献調査コースなるものが存在する。就活が済んでる人などには選択肢となる

個人的な話だけど、この1年を通してかなり内向きな性格になった気がする。気のせいかもしれないけど、はしゃぐのが得意ではなくなったように思う

 

・卒研さえこなせば卒業は出来る

B4に求められてるものなんて多くはない。これを言うのは心証が悪くなるかもしれないけれど、事実として卒業は容易 卒研審査会だけ外さなければ大丈夫

 

・院試は対策ゲー

過去問をガチガチに対策しよう。過去問無くして勝ちはない

 

執筆後記

4年分なんとか書き切ることができました。見てくださったあなた達のおかげです。ここまで読んでくださりありがとうございます!

 

ネットの大海を前に言い淀んだ事は枚挙に暇がないけれど、大枠は伝わったんじゃないでしょうか。留年率が高いと言われる理科大の実情を少しでも知って頂ければ嬉しく思います。

 

また、本投稿をもってこのブログの更新は終わりとします。他に書く事ないからね(Twitterは更新すると思う)

 

それでは。